寝たきり90歳女性「もっともっともっともっと生きたいの・・」
http://towardthelastgoodbye.blog136.fc2.com/blog-entry-181.htm... 友人A子の御母堂様(90歳)は特養の空き待ちで現在は老人保健施設に入居されている。
昨年までは介助者付きでの車椅子での外出も可能であったが、今年になってからは徐々に衰弱してきて、
本当の寝たきり状態になってしまったそうな。
以前の月に一度の介助者付きでのデパート等への外出の折りには、
「この歳まで生きたんだから、もういつ死んでもいいわ。早く、あの世のおじいさんがお迎えに来てくれないかしら。
もう生きるのに飽きちゃったわ。だから、そのときがきたら無駄な延命なんて絶対にしないで、静かにあの世に行かせてね。
オーホッホ」
等々の軽口を叩いていたのだが、寝たきりになった途端に・・
「まだ死にたくないの・・。もっともっと生きていたいの。今までなんとなく信じていた冥土や極楽なんて場所は
本当はおとぎ話の中の世界なんじゃないかと思うのよ。きっと、極楽も天国も実際には何処にもないのよ。
ワタシ・・焼かれて骨になっておしまいなの? この部屋の窓から見える桜が全部散ったらワタシは死ぬのかしら・・
嫌よ!そんなの絶対に嫌だわ。もっともっと、もっともっと生きたいのよ。お願いだから必ず延命治療をしてね。」
とA子が会いに行く度に懇願するようになったらしい。
母親が寝たきりになる前のA子は、
「ハイハイ、お母さんはもう充分に生きましたです。平均寿命も過ぎたので、もう生きる時間については元を取りました。
近いうちにお父さんが必ずお迎えに来ると思います。その折にはいつでもご自由に、心おきなく彼の世のお行きくださいませ。
イーヒッヒ」
などと、冗談風な口調で受け答えをしていたのだが、今は、「死」という言葉は禁句になってしまったのだという。
(中略)
世間では、高齢になればなるほど死への恐怖は消え失せて行くかのごとく思われている部分もあるが、
何歳になろうと死への恐怖が消滅することは有り得ないと思う。
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