風邪薬と栄養ドリンクを一緒に飲むというのもあまりお勧めできません。
栄養ドリンクというのは微量ながらアルコールが含まれています。
「リポビタンD」に代表されるビタミンドリンクにも、「ユンケル黄帝液」に代表される生薬ドリンクにも
アルコールが含まれています。
「養命酒」は名前のとおりアルコールが含まれています。
「養命酒」などは風邪を引いたときに飲む方もいますよね。
風邪薬を飲まないのであればこういった養生法を使ってかまいません。
しかし、風邪薬を飲むのであれば同時には使わないほうがいいのです。
アルコールは、体に入ると分解するために肝臓に集められます。
肝臓のアルコール脱水素酵素によってアセトアルデヒドに変えられます。
そしてアルデヒド分解酵素によって酢酸に変えられます。
酢酸は全身のエネルギー回路の中に取り込まれ最終的に二酸化炭素と水に分解されて排泄されます。
しかしこのアセトアルデヒドという物質はたいへん不安定で、何かとくっついて安定した状態になろうとします。
たんぱく質とくっついてたんぱく質を変性させ、脂質とくっついて脂質を変性させます。
細胞というのはたんぱく質と脂質でできていますから、細胞を変性させてしまい、その結果、
細胞の機能を失わせてしまうのです。
つまり肝臓の細胞が機能しなくなるということです。
ここで問題です。
肝臓に悪いアルコールと、薬剤性肝障害の原因にもなりえる風邪薬を一緒に飲んだらどうなるでしょうか?
答えは「さらに肝臓が悪くなる(急性肝炎や劇症肝炎を発症するリスクが高くなる)」です。
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