<母語で学ぶ強み>
ノーベル物理学賞をもらった後、招かれて旅した中国と韓国で発見がありました。
彼らは「どうやったらノーベル賞が取れるか」を真剣に考えていた。
国力にそう違いはないはずの日本が次々に取るのはなぜか、と。
その答えが、日本語で最先端のところまで勉強できるからではないか、というのです。
自国語で深く考えることができるのはすごいことだ、と。
彼らは英語のテキストに頼らざるを得ない。なまじ英語ができるから、国を出て行く研究者も後を絶たない。
日本語で十分に間に合うこの国はアジアでは珍しい存在なんだ、と知ったのです。
ちなみにノーベル賞受賞記念のスピーチも、恒例の英語ではなく日本語で済ませました。
英語の字幕つきで。英語でやれと言われたら、行く気はなかったですよ。
こんな僕でも、実は英語は読めます。「読む」の1技能です。だって興味のある論文は、自分で読むより仕方がない。
いちいち誰かに訳してはもらえませんから。
ただし、いんちきをします。漢字がわかる日本人なら漢文が読めるのと同じです。
物理の世界だったら基本的な英単語は知っていますから、あとは文法を調整すればわかる。
行間まで読めます。小説だとチンプンカンプンですが。
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