軍隊では、新兵を訓練するところから始める。
そして、より訓練された兵士ほど優秀で精強な軍隊を作る。
なのに民間企業になると、「仕事は見て覚えるモノだ。教えてもらおうと思うな。」となる。
軍隊は専門的に訓練され、論理的に組織されたチームだが
多くの民間企業はまるで、個人の寄せ集めだ。
常々、一般サラリーマンなんて大した仕事してないよなって思ってはいたが、
きっと大半の民間企業には、新人の教育に供せる程の、
論理だった業務ノウハウなんて蓄積されていないんだろうなと思う。
しかし、それが現状の社会であるならば、そこに適応して生きていかなくてはならない。
個人が社会を変革することは、絶望的に不可能だし
会社組織にかぎっても、それを変革することは、ほとんど不可能だからだ。
「お山の大将のジレンマ」というモノもある。
現在のシステムの問題点を改善しつつ作業していると、
問題のある現行のシステムを改善せずに業務に邁進するよりも、
むしろ「作業効率が落ちてしまう」という状況のことを言う。
何故ならば、改善には終わりがなく、
ひとつの改善を成し遂げても、次の改善が持ち上がり、
本業に従事する時間が削られ、改善の繰り返しは混乱のもとにもなるからだ。
一見バカバカしい社会慣習も、それに代わるものに短期間で代替できるのでなければ
むしろ、現状のままにしておいた方がマシなのかもしれないな。
一見理不尽に見える「伝統」も、伊達ではないということだ。(*´ω`*)
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