私は何のために生まれてきたのか

ひどい難産の末に未熟児として産み落とされた。
幼少こそ長子ということで親戚中から可愛がられもしたが
父親は暴力を振るい母親は神経質ですぐ喚き立てるなど喧嘩が絶えなかった。
学校では友人もなく引っ込み思案の変わり者としていじめられた。
それでも父親は家庭を顧みず
母親は息子が優秀だと根拠もなく信じ込んで私立学校へ進学すると触れ回る始末。
悪意のある大人たちからは遠回しに母親のことで馬鹿にされた。

私は身長が150センチ台であることに加え学歴も低く収入も満足にない。
社会に出て気づいたが平均以下の人間に対する世間の目は冷たい。
同性からは侮蔑や嘲罵を受け異性からは見向きもされない。
誰からも受け容れられないまま底辺で薄給に甘んじながら働き続ける理由があるだろうか？

子宮は子を産むごとに伸縮性が増して後に続く胎児は大きく育つという。
事実弟たちは平均かそれ以上の体格だ。
私に割り振られた役が弟のために子宮を押し広げて
底辺で社会の礎を支える端役だという事実を私は認めない。

運命はなぜこのような仕打ちをするのか。

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撮影者が本来なら窓に映ってるよね

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