人は、何らかの状況が悪化すると、視野が狭くなる。
傍から見れば「こうすれば良いじゃん」と簡単に思う様な事も、
当人からすると選択肢としては見えなくなったり、道が閉ざされていると感じる。
その為、「××しかない」「○○だけだ」と考えるようになる。
思考がこのような方向性になると、悪循環に陥る。
いわゆる「負のスパイラル」であり、解決策を自ら閉ざす事もままある。
他人に相談する事が主要な解決策ではあるのだが、他人に相談すること自体を
様々な理由から避けるようになる。
「迷惑をかけたくない」「恥ずかしい」「頼れない」等はまだ良い方。
もっと悪化すると、本来味方である家族や友人までもが、自分を陥れる
敵に見えてくる。
ここまでくると、他人からの助言、救いの手が悪意ある罠に見えてきて、
解決策から逃げるようにすらなる。
こうなると、当人にとっては「死ぬ」と言う厳然たる事実だけが「救い」と
認識してしまうようになる。明らかな間違いであるにも関わらず。
人間社会とは助け合いで成立している。
人が一人死ぬという事は、社会的損失であるという事だ。
これを防ぐために、人々は積極的にコミュニケーションをとっているし、
費用を出して防止する事を厭わない。本来助かるべき人が死ぬのは、
そう言った人々の願い・善意を裏切る事になる。
だから、自殺は、社会的に許されない。
死ぬという決意をする前に、助けてくれと一言叫んでほしい。
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