ネットで繰り返し批判される「ゆとり教育」こそが『世の中の仕組み科』を重視した教育ですね。
近代学校のそもそもの役割とは何か?
産業革命によって労働者階級が生まれますね。
その子どもたちは、犯罪者予備軍であり、今で言うコンビニの前にウンコ座りしてるようなDQNだったわけですね。
そいつらを囲い込んで労働力として国家のために使える人材にしようとしたのが、近代学校のそもそもの始まりですね。
義務教育というのは英語でcompulsory educationですが、これが最初日本に入ってきたときには「強制教育」と訳されましたね。
軍隊で命令通りに忠実に生きる、工場でマニュアルどおりに歯車のように生きることができる人間、
それを強制的に作ろうとしたのが近代学校ですね。
だから学校では、一斉授業で、号令のもとに全員が動き、統率や規範を植えつけることが重視されるわけです。
もちろん最低限の読み書きそろばんも。
さて、このタイプの教育で上手く国家が回っていたのが、日本で言えば高度成長期までです。
個人にとっても、学校でやってることが実生活につながり、学歴をゲットすることも将来の幸せにつながっていた時代。
それが今はどうか?「学校の勉強って意味あんの?」「もういいよ、勉強なんて」「学歴があっても幸せとは限らないよね」・・・
みんなが、学校の価値を疑うようになった。
これは、学校でやっていることと、社会が求めていることがミスマッチを起こしている、ということですね。
1970年代から指摘されてきたことですが、2000年前後からようやく学校は、新しい時代に向けて変わろうとし始めている。
杉並区の和田中の元校長、藤原和博さんなども「よのなか科」など、いろんな実践を行っていました。
そのうちの代表的な試みこそが、みなさんよくご存知「ゆとり教育」ですね。
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