いろいろあって、人生どうにもならなくなってしまい、
手持ちのお金が尽きたら、何とか死ぬしかないという状況になってしまった。
自宅を担保に借りたお金が尽きるまでだ。
心と体とお金と人間関係は、もう、どうにも動かなくなってしまった。
で、中古のノートパソコンを1台買った。
WIN3.1のコンパックのアエロだった。
手持ちの聖書や仏典やヒンドゥ経典や、図書館からコピーしてきた仏教経典を、
毎日毎日、ひたすら、キーボードを打ってテキストにしていた時期があった。
お金が尽きて死を選ばねばならないXデーまでの時間を、
毎日毎日、聖典をキーボードに打ち込み続けていた。
他に、何か自分自身に出来る良いことが思い浮かばなかった。
なので、死に向かって、毎日毎日、聖典の文字を読んでは入力を繰り返していた。
パソコンで写経をしたのだ。1年以上、殆ど誰とも会わなかったし話もしなかった。
最初に入力したのはヒンドゥ経典だった。その後に、仏教経典を入力した。膨大な数がある。
聖書も入力した。
どうにも動かなくなってしまった心と体とお金と人間関係の中で、
Xデーに向けて、毎日毎日、聖典を、パソコンに入力していた。
最後には、残金は、500円くらいになってしまった。
そのお金で、コンビニでおにぎりとパンを買って自動車の中で食べたら、
涙が、ポロポロ、ポロポロと、こぼれてきた。
最後は、焦りから、何回も食を断って、断食をした。
体重は46キロくらいまで減った。
でも、残念ながら、人生は自然収束のように終わってくれなかった。
結局、借金を返すために仕事を貰って、10年以上が過ぎて、
自宅の抵当権は消え、
戻ってはこないけれども、年金を払い、
1000万は超えないけれども、預金も出来た。
残念ながら見神はなく、悟りも無く、幸福な人生の終了も無かった。
若干の、神秘体験と、自己の変容はあった。
中年、ニーとよ立ち上がれ!
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